2009年02月05日(木)
ブログ「炎上」と書く愚かさ [ブログ]
芸能人ブログを集中攻撃、「炎上」させる…18人立件へ(YOMIURI ONLINE)
一般論で言うと,ブログ炎上とは,本文に何らかの原因があり,本文に批判的・否定的なコメントが集中することを指す。スマイリーキクチの場合,ブログの書き込みとはまったく関係がない粘着的な書き込みがなされていたようだ。掲示板の書き込みと本質的には同じなので,「ブログ炎上」と関連づけるのは正確ではないだろう。
起訴して裁判に持ち込まないのであれば,どんな書き込みが脅迫に該当し(「殺してやる」か?),何が名誉毀損なのか。侮辱罪や威力業務妨害罪はどんなケースか。さらには適法の批判意見とは何か――という警察(検察)側の判断をメディアは執拗に取材すべきだろう(とくにWebジャーナリズムは)。どこまでが書類送検で,どこまでが不起訴か,何が逮捕の要件なのか――。警察側も明確なガイドラインを持っていないとするならば,今回の18人の「問題とされた書き込み」のすべてを開示し,公の議論に付すべきだろう。報道で隔靴掻痒の感は拭えない。警察が恣意的な基準を適用して検挙するとしたら,「表現の自由」との軋轢は避けられまい。フリーのコメント欄,承認制のコメント欄,第三者の管理者による削除が実施されるコメント欄で,名誉毀損/脅迫/威力業務妨害罪の適用がどう異なってくるか,ブログ主の社会的地位が罪にどう影響するのか――なども興味深いところ。
最大の問題は,元警察官の肩書きでマスコミ界を跋扈している人物の「教唆」ともとれる書籍は,まったくのお咎めなしなのかということだ。
この種の「付和雷同だけど粘着な中傷・罵倒書き込み常習者」は,よく「歪んだ正義の持ち主」と言われたりする。そして「表現の自由」一般の問題と絡めて論じられたりする。しかし,結局のところは「だってそれが楽しかったから」という動機に帰せられたりする。「多くの人は知らない秘密(噂)を知っている」という快感が根底にはある。確かに愚かではあるが,「ゴシップやスキャンダルを楽しみ,中傷・罵倒することで快楽を得る」のは,人間の悲しいサガでもあるのだろう。「市中引き回し」や「公開処刑」などを支えていた前近代的司法感覚ともいえる。
![]() | 治安崩壊──凶悪犯罪社会を生き抜くために知るべきこと 北芝 健 河出書房新社 2005-01-21 売り上げランキング : 60393 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
Posted at 12時41分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://www.akaokoichi.jp/tb.php?ID=1314


