2009年07月26日(日)
『エロスの原風景』 [エロ]
大学時代,恩師から教えられたのは「赤尾くんね,メディアを勉強するならエロをおっかけなあかんよ」ということだ。恩師は『カストリ雑誌研究』を上梓しているが,エロとメディアを同時代的にも抑えていた。師弟関係にあった70年代後半〜80年代前半は,自販機本の全盛期。私はバイク通学で行動範囲が広かったので,恩師から代金を預かって,セッセと自販機本を買い込み,研究室でサシで「内容分析」に励んだ(その成果は公表されなかったが)。金閣寺のそばにノーパン喫茶「モンローウオーク」が開業したと聞けば,二人で出掛けた。私が東京に出てからは,先生の指示で神保町までビニ本の買い出しに行った。
松沢呉一(1958年生)が指摘するように,70年代以降に私たちが当事者としてリアルタイムに接してきたエロ・メディアを,大学のメディア研究者が研究の俎上にのせるのは,まだ生々しすぎる。それに,私はコレクター失格の人間だ(貴重な資料の大半をすでにツブしてしまっている)。松沢の『エロスの原風景』は「実話ナックルズ」連載時から愉しみに読んできた。エロ・メディアの歴史を学究的に捉えることができる,数少ない書き手の本領を発揮した一冊だと思う。この本が好評を博し,第二弾・第三弾が出版できることを祈る。
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Posted at 23時58分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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