2009年11月26日(木)
全国紙の地方支局 [新聞産業]
全国紙の地方支局の存在には功罪がある。一般に,県紙が県政と癒着しているなか,全国紙はそこに風穴をあける報道ができる余地がある。「毎日新聞」に限れば,遺跡発掘調査結果捏造の調査報道があった。一方で,「どうせすぐに異動だから」と後は野となれ山となれてきな「焦土報道」もできる。たとえば,奈良支局記者が展開した「産科たらい回し」報道だ。
「毎日新聞」が「共同通信社」に再加盟することを正式発表した。加盟の地方紙からの記事提供も受けるという。地方の取材拠点を縮小することは,事実上,地方の読者を切り捨てることだ。首都圏・近畿圏・北九州圏に注力するとしても,さらなる後退戦は避けられまい。もちろん,加盟料に相当するだけの人員の削減も。
「毎日」は確実に「第二の産経」の道をたどっている。社員数でも中日新聞社の後塵を拝している。そして,気が付けば,全国紙は「朝日」「讀賣」の小新聞出自の二紙しか残らなくなる(「日本経済新聞」は全国紙でも都市部中心で「津々浦々」には届いていない)。
「毎日」はデジタル・電子新聞分野で乾坤一擲の博奕を打たない限り,どこまでも続きかねない後退戦に歯止めをかけることは難しいかもしれない。なにより「変態新聞」のレッテルが貼られたままだし(ネットの民は執念深いのだ)。
Posted at 23時21分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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