2010年01月31日(日)
『POPEYE伝説』 [テレビ・ドキュメンタリー]
WOWOWのノンフィクションW『POPEYE伝説』をみた(再放送は2月5日・金18:40)。
私が大学1年生だった1976年創刊で,私の人生にも大きな影響を与えた雑誌だった。京都だけど,私立大学文系で,スポーツは好きだけど(運動神経は鈍いけど)「体育会系」ではなく,全共闘世代に反感を覚え,アメリカ西海岸に憧れていたという意味で,「POPEYE」のターゲットにほぼドンピシャだった(地方都市だったけど)。もっとも,スケボー,サーフィン,ジョギング,テニスにといった『POPEYE』が推したスポーツとは無縁だったけど。多くの若者と同様に,私も「POPEYE文体」の強い影響が一時は非常に濃厚だった。
ただ,ヘビーデューティの流れを汲む,「POPEYE」お得意の“ワイルド・シック”のファッション提案にかぶれ,ナイキのスニーカーがお気に入りになった。そして,「POPEYE」が雑多に伝えてくるアメリカン・ポップ・カルチャーにゾッコンになった。いま振り返ると,一方では「おたく志向」があり,その一方で「シティボーイ」たらんとし,ライダーの端くれとしてヤンキー文化にも親近感がありという具合に,私の大学生活には,三つのサブカルチャーが渾然一体となっていたのだ。「おたく志向」の比重が強くなるのは,1980年代以降だ。
『POPEYE伝説』そのものは,証言構成になっていて,「雑誌が強い影響力を誇示していた時代」を描き出していた。50代のアメリカ人スケートボーダーが「朝起きれば,自分はまだ少年なのかと自問する」という証言で番組は締められる。この問いは,おたく,シティボーイ,ヤンキーに関わりなく,70年代に青春を送った「Young(Child) at heart」の人間にとって,永遠のテーマだろう。
私はまだ「自分はボーイだ」という言い切れる自信だけはある。外見はすっかり50代の中年男なのだが。
| popeye物語―1976~1981 | |
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とはいえ「Oily Boy」は「POPEYE」OBの心を掴まえることにはけっして成功していないと思う。なぜならば,「50代・60代のOB世代」のボーイ的関心事はすっかり拡散していて,一つの雑誌に収めるには無理があるからだ。相変わらずの活字の級数の小ささも,老眼だけは進んだボーイにはやさしくない。
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