2010年02月13日(土)
冬季オリンピックって何だろう? [オリンピック]
スピード/フィギュアスケート,ジャンプなど一部の競技を除いては,日本ではどマイナーな競技ばかりだ。アイスホッケーの日本リーグは崩壊し,国体の存続も危ぶまれ,各競技の全日本選手権さえ地上波/BSテレビで中継されない。CSテレビでたまに中継される程度だ。どんな選手がいて,世界的にどんなレベルにいるかなんて多くの人々の関心外だ。
冬季五輪は4年に一度だけ,ウインタースポーツのアスリートに異常なまでに眩しいスポットライトが当たる祝祭空間だ。しかし,祝祭は祝祭なので,競技の面白さ,アスリートの技量に一時的に酔いしれたとしても,日常に戻ると忘れ去られていく。それは,モーグルでも滑降でも同じだ。
その責任の大半はメディアにある。なので,「ふだんは見向きもしないのに,五輪だからといって,ルールさえろくに知らないニワカ記者が湧いてきて,『メダル,メダル』ばかり騒ぐんじゃないよ」というのが選手たちの本音だったりする? 「お祭り騒ぎをするならば,その見返りとして強化費をくれてもいいじやない!」が切実な問題だったり。
國母和宏選手の問題については,服装は別に悪いとは思わない。スノボーハーフパイプの男子選手はみな似たりよったり。國母選手はアマチュアではない。プロ・ボーダーだ。そこに集団主義を強要することに無理があるのでは? 浅田真央や安藤美姫が独自に調整しても何も批判はされない。國母選手も単独行動を通せばよかったのに。
問題の記者会見も,記者がよほどウザかったんだろうな。批判されるとしたら,プロ・ボーダーである限り,自分の競技に興味を持ってもらうような発言をすべきだったということか。せっかくの機会なんだし。もっとも,まだそこまでプロとして成熟してはいないということか。
とはいえ,結果論ではあるが,スノーボード・ハーフパイプへの国民的関心は高まった。國母選手の深慮遠謀ではなく,瓢箪から出た駒にすぎないと思うが。競技前にこんな問題で心を乱されて大変だとは思うが,國母選手がメダルを取ったとき,メディアや世論がどんな反応をするかに興味があるので,ぜひがんばってほしい。
この問題では,トリノでバッシングされた成田童夢選手の発言が実に興味深い。挫折を経験することは,人間を大きく成長させるんだな。
スノーボード・ハーフパイプでは,女子の岡田良菜選手に注目している。滋賀県大津市出身,滋賀短大付属(旧:滋賀女子)高校卒業。大津は雪国ではないけど,滋賀県北部は雪国である。
2009年全日本選手権優勝者だし,今季のワールドカップでも日本人選手の中で最高の成績を収めているわりに,メディアの注目度が低い(笑)。プレッシャーを感じず「伏兵がメダルをとれる」典型的なパターンである。日本人が土壇場で弱いのは,メディアとその背後にいる「世間」のプレッシャーに挫ける人が多いからで。
良菜(らな)は,母君がアニメ『未来少年コナン』(宮崎駿,1978年)が好きだったというのが命名理由だとか。「ラナ」の名前を世界に轟かせてほしい。
Posted at 23時04分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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