2010年02月22日(月)
消えゆく関西たべもの言葉 [日本語]
消えゆく関西たべもの言葉(asahi.com)
母が近くに住むようになって,母が使う「関西食べ物言葉」に,娘たちは「??」のようだ。あじない,煮抜き,関東煮,ばらずし,ごんぼ,かぶらあたりがとくに意味不明のようだ。私だってたまに使っているのだが。関西から離れた家庭では,私の世代で「死語」になりそうだ。かしわ,ミンチ,(お)造りは半ば共通語化しているので,娘世代も理解できるし,これからも使うはず。母は「ごんぼさん」「かぶらはん」と敬称を付けるのだが,野菜に敬称を付ける感覚は理解不能だろう。なんば,もみないは滋賀県では一般的ではなかった。なんばはふつうに「もろこし」と言っていた気がする(というか,縁日以外ではあまり食べた記憶がない)。
「五目ずし/ばらずし」と「ちらしずし」は別の種類の寿司である。海鮮ネタをトッピングした「ちらしずし」は,1970年代までの関西では概念・存在さえなかった。私も「小僧寿し」で初めて知った。「ばらずし」はすし飯にさまざまな具を混ぜ込んで作ったものだ。そうでないと,京都の温かい「むしずし」は説明できないだろう。関東風「ちらしずし」を蒸したら食えたものではない。ただし,「むしずし」もかつては焼き穴子と海老ぐらいが載っていたものだが,最近はトッピングされる具材が増えて,賑やかになり,「ちらしずし」の領域に近づいている気がする。その後,「ばらずし」の上に海鮮の具材を載せたものを「ばらちらし」というようになったが,これも江戸前の「ばらちらし」とは似て非なるものである。
そういえば,上方落語では頻出し,我々もよく使うが,多くの地域で理解不能なのが,「アテ」という言葉だろう。酒の肴という意味だ。突き出し,お通しとも意味が違う。わずかばかりしか肴がない侘びしさが含意されている。「イカの塩辛をアテに酒を飲む」とか使うのだが,関西人はいまでもどれだけの頻度で使い,関東人にはどこまで認知されているのだろうか。
Posted at 23時07分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
お米を洗うことを”かす”といいますか?
食事の後片付けを”おなり”といいますか?
同じ滋賀県ですが、両親の故郷、信楽は水口人にも意味不明なこと、あります。
ちなみにわたしも、おりんご、おみかん、あめちゃん、一番丁寧なのは、おかいさん、かゆに”お”も”さん”もつけてます。
「お米を“かす”」は言いますね。
“おなり”とはちょっと違いますが,“おなっといて”とか“おなるわー”とかは母は言いますね。聞きようによっては,エロチックな言い回しですね。
「おりんご」「おみかん」「あめちゃん」「おかいさん」は使います。やっぱり仏教的な言い回しが浸透しているんですかね。食べ物にはすべて感謝感謝という。

